病気の予防と対策

熟年留学で気になるのが体調です。ふだんは特に持病がなくても、旅先での時差ぼけやロングフライト血栓症、貧血、頭痛など環境が変わることで起こる病もあり、大きな不安の一つでもあります。特に、熟年留学に多い2週間~1カ月の留学では、体調不良はスケジュール全体に大きく影響をもしてしまいます。これから、誰にでも起こりうる危険ののある病気について予防と対策方法を紹介します。

『時差ぼけ対策』・・カナダやアメリカ、イギリスなど日本との時差が大きい国に留学をする場合は、時差ぼけに注意が必要です。注意力が散漫になることにより、留学体験が満喫できなくなるばかりか、思わぬ事故にも遭遇する危険が高くなることもあります。比較的期間の短い熟年留学では、時間を有効活用するためにも可能な限り回避したいものです。 
そもそも時差ぼけとは、体内時計と滞在先での活動時間がずれることで引き起こされるものです。オーストラリアやニュージーランドは季節こそ間逆ではあるものの、時差が少ないので体の負担についてはさほど心配することはありません。問題は、アメリカやカナダ、イギリスなど日本との時差が10時間以上ある場合です。さらに、時差の都合で渡航の際に1日の周期が短くなります。人間の体のリズムは、1日の周期が長くなる方が順応しやすいといわれるため、時差ぼけにかかりやすくなります。通常4~5時間の時差で一般的な時差ぼけの症状である、不眠、眠気、頭痛、疲労感、食欲不振、めまい、いらつきなどが出始めます。人によって症状はさまざまですが、いずれも注意力を散漫にし、快適な生活を妨げるので気をつけましょう。

ではその対策として 
①事前に滞在地の現地時間に合わせます。できれば出発の一週間前くらいから、現地での行動時間に近づくよう行動します。
②飛行機内では睡眠をとりましょう。機内では、疲れ防止と時差調整のために睡眠をとることです。長時間のフライトは予想以上に体に負担がかかるものです。機内での睡眠は負担のかかる体勢であり、食事のたびに起こされたりするので比較的浅い眠りになるため、到着後に不眠で悩むことはあまりありません。
③光療法を取り入れる。現地に到着後、時差ぼけの症状が出てしまったら、日光を充分に浴びて体を動かすことが大切です。これは光療法ともいわれ、日光を浴びることで体内時計を調整する方法です。朝目覚めたら、朝日をたっぷり浴びながら朝食をとり、屋外でしっかり体を動かせば、自然に体内時計が調整され、時差ぼけの症状が解消されます。
④薬は補助的に使用する。どうしても不眠が解消されないという場合には、睡眠薬を使用するという方法もあります。病院で処方してもらう方が安心です。体調や持病、服用している薬との関連などを考慮して、医師の指示に従いましょう。服用時の注意点は、アルコールとの併用やフライト中の服用を避けることです。そして、機内での窮屈な体制のまま熟睡すると、ロングフライト血栓症などを引き起こす可能性があるので注意しましょう。

『ロングフライト血栓症予防』・・ロングフライト血栓症は通称エコノミー症候群ともいわれ、現在ではかなり認知度も高まってきた病気です。長時間座り続けることで足の血流が悪くなり、ひざの裏や太股の付け根に血の塊(血栓)ができてしまいます。この血栓が肺の細い血管に詰まって呼吸を妨げると、非常に危険です。飛行機の機内は空気が乾燥しているため、体内の水分が奪われることで血液濃度も高くなりやすい、機内は特に血栓ができやすい環境なのです。対策と予防策としては、
①2~3時間に一度は化粧室などに立ち、屈伸運動などで足の血流をよくする 
②座ったままでも、かかとを上げ下げすることで血流をよくする 
③血流の妨げになるので、足は組まない 
④適度な水分補給をする 
⑤ベルトをゆるめ、スリッパに履き替えるなどゆったりした服装でリラックスする 
⑥フライトソックスやむくみ帽子ソックス(ひざ下のみ)を使用する トイレが近くなるため水分を控えたり、隣席の人に遠慮して席を立たないなど過剰な遠慮は不要です。何か異常を感じた場合は、まずは乗務員に相談しましょう。 

『下痢に注意』・・普段胃腸の丈夫な人でも、海外に出るとお腹の調子が悪くなるという人も多いようです。アメリカやイギリスなど先進国でも下痢になる可能性は考えられます。その原因は水です。いつも飲み慣れている日本の水は無味無臭の軟水であることが多いのですが、海外、特にヨーロッパなどでは硬水が主流です。硬水に多く含まれるマグネシウムは下剤効果もあるので、下痢を引き起こしやすいのです。直接飲み水に気を付けていても、料理から間接的に口にする機会も多いので、ヨーグルトなど整腸作用のある食品を食べたり、サプリメントや整腸剤でお腹の調子を整えましょう。下痢の症状がひどい場合には、常温のスポーツドリンクを少量ずつ飲むなどして水分補給し、脱水症状にならないように気をつけることが大切です。 以上を参考に対策をし、万全に出発できるようにしましょう。

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