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にや様今日この頃(召使いのやってらんないよ的日常)
第十五話 新居と脱走と成長したわたし
| 2000年11月、にや様は再び引越しに付き合うことになりました。またもや、召使いの勝手な都合での転居でしたが、にや様は快く(?)承知してくださいました。 新しくにや様にご用意した新居は、横文字で言えばメゾネットタイプ、現実は2階にも部屋がある木造アパートでございます。階段があって上下運動できますし、少し高台に建っているので、窓からの眺めもまあまあです。引越しのご挨拶にまわったら、4軒中3軒に猫様がいらっしゃることが判明(親しみやすい、巨大日本猫ばかり)。周りに気兼ねせずにすみそうだし、召使いも一安心です。 さて、引越し時、もちろんにや様が行方不明になったりしないように、最善の方法で移動いたしました。引越しのドサクサで迷子になられる猫様も多いですから、にや様にそんな心労をおかけしないように、細心の注意を払い完璧に移動完了しました。(当然です。引越しでもいっぱいいっぱいな召使いなのに、これ以上仕事を増やされてたまるもんですか(-_-;)) 引越し後も、にや様はお得意の順応性で新生活をエンジョイなさっていました。そう、エンジョイ、なのですよね。恒例、にや様戸締りチェックも健在。今度のアパートは外に面したサッシ窓が、4つあります。気がつくと窓の右隅に黒い塊がうごめいています。お声をかけると、ビクリッと振り向いて、どこかへお隠れになります。あきらかに悪いことをしていると自覚している、確信犯です。しかしながら、1階は窓の開け閉めのときしか鍵を開けません。都会は物騒ですからね。どんなににや様が粘っても、開くはずは無いのですが、毎日チェックを欠かさないところは、猫様たちの執拗な性格を思い知らされます。 ところが、いつものようにいや〜〜な感覚が私を襲いました。なんか落ち着かない。そうです、部屋中静かで、しかも目が届くところに猫様たちが見えないっ!!・・・・・老体に鞭打ち2階に駆け上がる召使い(ほんとうに2段とばしで走りましたよ)。ビンゴでございました。いまだダンボールがやまずみの納戸と化している洋室のドアが開いている。 いつもはこの部屋は猫様の恰好の遊び場となってしまうので、締め切っているのです。部屋に飛び込んだ私の目に映ったのは、もちろん開け放たれた窓と空の部屋。 やられた!!大声を上げて遠くにいかれちゃ大変と、平静を装いながら窓辺に近づくと、マジでやべぇよっ!という顔をした客猫が外から飛び込んでまいりました。こちらは物心ついて外を体験したことが無いので、外に出ることに恐怖と罪悪感をもっているのです。しかし、にや様はときすでに遅し。 玄関屋根から前の築山に飛び降りてしまわれたあとでした。 怒りで震える声をなんとか制しながら、「 に〜 や〜〜 」 と、優しく優しくお声をかけてみます。しかしながら、聞こえないふりを決め込むにや様。一度外に出たものを、捕まえることは不可能です。引越し疲れでイライラしていた召し使いは、帰ってきた(出る勇気が無かった)客猫様に、缶詰、はぐはぐのサービスをして、根暗な仕返しをしたのでした。ふっ(-_-)、、、、帰ってきてから自分も欲しいっていったって、やるもんですか。 客猫よ、力いっぱい自慢するのよ〜〜、 ほ〜〜〜っほっほっほっ!! などと、やや無理めなことをつぶやきながら、自主的ににや様がご帰宅になるまでの4時間、ほっぽいといたのでした。 ここまで召し使いが余裕(?)で対処できたのは、周りが住宅地で車の通行が少ないからです。おまけに、目のまん前は、一面芝生が敷き詰めてある、水道局の施設(無人)。にや様ものんびり外の空気を堪能されたようです。ということで、よく考えると納得のいかない召し使い。缶詰&ラブラブを堪能した客猫。優雅な午後の散歩を満喫したにや様。平静を装いながらも、怒りと不安で何度も玄関から外を確認した召し使い。おかしいっす。。今回の事件の償いをすべきなのはだれだ? 「やっぱり缶詰食べ損ねたわたくしが一番不幸だわね」 |
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