シニア留学を目指す人の場合には、3カ月以内の短期留学が多いので、基本的にはビザの取得は必要はありませんが、3カ月以上の留学を希望する長期留学の場合や、あるいは留学先によって(例えばアメリカの場合、1週間に18時間以上修学の場合)は、ビザ取得が義務づけられている場合もあるので注意が必要です。
留学ビザとは観光旅行、知人や親族の訪問等のビザなしで自由に往来できる査証相互免除制度と違って特種な意味が含まれ、対象となる留学生は、しっかりとその含意を把握して、申請にあたっては細心の注意で臨むことが重要です。その留学ビザを取得するための流れは、各国共通しています。
①旅券(パスポート)の取得。既に持っている人は有効期限の確認・・留学ビザ取得のためには、残存する有効期間(国によって異なる)が必要です。有効期限が1年を切っている場合は新しいパスポートに切り換えることができます。旅券には5年間有効のパスポートと10年間有効のパスポートの2種類あります。
②教育機関、学校を決める・・現地の留学先である学校を決める上において、大切なことは、その学校がその国々で実施されている登録校もしくは認定校(例えばニュージーランドの場合は「CAPLS」キャプルスのメンバー校)であるかどうか確認することです。もしそれらの学校が政府登録校、認定校でなければビザの発給が不可能な場合もあるので注意が必要です。
③学費を払い込み、入学許可書を得る・・自身の学校が決まったら、その学費を払い込むことによって入学許可書が送られてきます。これらの入学許可書は留学ビザを取得する際に重要な書類です。またビザを取得しない場合においても、この入学許可書は入国する際に提出を求められることもあるので注意が必要です。
④ビザ申請・・必要な書類(例えばアメリカの場合は、申請用紙、写真、英文残高証明書、英文成績証明書、エッセイ等)を備えて申請しましょう。各国によって2週間~4週間ぐらいかかります。自分の出発日に余裕をもって申請することが大切なポイントです。
①~④までのビザ申請の流れをしっかりと理解し、該当する人は、ビザの取得に挑戦してみましょう。またアメリカのフルタイムの修学生(週18時間以上の修学生)等においてビザ取得に関しての不安がある場合は、旅行会社や留学会社によく相談することが賢明です。ビザ取得に関しての事情は、各国によって異なり、世界の情勢によっても変わります。旅行会社や留学会社の有効利用と、ビザに関しての十分な認識が必要です。